CL250は売れてない?噂の真相と魅力を徹底解説

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CL250は売れてない?噂の真相と魅力を徹底解説

2023年に鮮烈なデビューを飾ったホンダの新型スクランブラー「CL250」。その個性的なスタイルで注目を集める一方、SNSやメディアで「CL250 売れてない」という少し気になるキーワードを目にして、購入をためらっていませんか?

デザインや性能について様々な意見が飛び交う中で、本当にこのバイクは市場に受け入れられていないのか、購入して後悔することはないのか、不安に感じるのも無理はありません。しかし、その言葉が意味する背景を理解せずに表面的な噂だけで判断してしまうのは、非常にもったいない選択かもしれません。CL250には、カタログスペックの数字だけでは決して測れない、乗るほどに深まる独特の魅力、特に心地よいエンジンの鼓動感があります。

この記事では、なぜ「売れてない」という声が上がるのか、その背景を実際の販売データやユーザーの声、車両の特性から多角的に深掘りし、CL250が持つ本当の価値と、長く付き合える相棒としての魅力を徹底的に解説します。

記事のポイント
  • 「CL250は売れてない」という噂の真偽と市場での本当の評価
  • 購入後に後悔しないために理解しておくべき車両の特性とチェックポイント
  • CL250が持つ本質的な魅力と、このバイクが輝く最適な用途
  • 最新のカスタムパーツ事情や将来性に関する詳細な情報

CL250が売れてないという噂の真相

CL250が売れてないという噂の真相
HONDA
  • 高速道路での実力と評価
  • 購入後に後悔するパターンとは
  • 待つべき?次期モデルチェンジの噂
  • 250cc車検義務化はいつから?

高速道路での実力と評価

CL250の購入を検討する上で、ツーリングでの使用を視野に入れた高速道路での走行性能は、避けては通れない評価ポイントです。結論から先に述べると、CL250は高速道路を走行すること自体に何ら問題はありません。しかし、その走行が「快適か、楽しいか」という点については、ライダーの経験値やバイクに求めるものによって評価が大きく分かれる傾向にあります。

CL250に搭載されているのは、定評のある249ccの水冷4ストロークDOHC単気筒エンジンです。これは大ヒットモデルであるレブル250をベースにしていますが、CL250では吸排気系やFIセッティングが最適化され、キャラクターが大きく変更されています。ホンダの公式サイトの諸元表によると、最高出力は24PS/8,500rpm、最大トルクは2.3kgf・m/6,250rpmとなっており、レブル250(26PS/9,500rpm)に比べて最高出力の発生回転数が低く設定されていることがわかります。これは、高回転域のパワーよりも、街乗りや未舗装路で多用する低〜中回転域の力強さ(トルク)を重視したセッティングの表れです。

この特性は一般道では大きなメリットとなり、エンジンの鼓動を感じながら非常に気持ちの良いライディングを楽しませてくれます。

一方で、高速道路での100km/h巡航は、特に長距離になるほど単気筒エンジン特有の振動や、パワーの余裕のなさから少し物足りなさを感じるかもしれません。実測での最高速は115km/h前後とされており、追い越し車線を常にリードするようなアグレッシブな走りには向きません。特に中央道のようなアップダウンの激しい高速道路では、上り坂でスピードを維持するためにアクセルを大きく開け続ける必要があり、人によっては精神的なストレスや疲労を感じる可能性があります。

長距離ツーリングと風圧に関する注意点

あるインプレッションでは、「高速道路を使った連続移動は片道200km程度が集中力を維持できる現実的なライン」という意見も見られました。特にリッタークラスのツアラーなどに乗り慣れているベテランライダーからすると、パワー不足や微振動が気になりやすいかもしれません。加えて、CL250にはウインドスクリーンが標準装備されていないため、高速走行時の風圧を全身で受け止めることになります。これが長距離では想像以上に体力を消耗させる要因となります。高速道路を多用したロングツーリングがメインの用途である方は、購入前にレンタルバイクなどでじっくり試乗し、ご自身の許容範囲かどうかを確かめることを強くおすすめします。

ただし、これはあくまで他の大型バイクやツアラーモデルと比較した場合の話です。CL250単体で見れば、法定速度内で流れに乗ってクルージングすることは十分に可能です。バイクライフの主軸をどこに置くか、高速道路を「移動区間」と割り切れるかどうかによって、この高速性能の評価は大きく変わると言えるでしょう。

購入後に後悔するパターンとは

購入後に後悔するパターンとは
HONDA

CL250を購入して「後悔した」「思っていたのと違った」という声が一部で見られますが、その多くはバイク自体の性能が低いというよりも、購入前に抱いていた期待と、CL250というバイクが持つ本質的なキャラクターとの間にミスマッチが生じているケースがほとんどです。

後悔につながりやすい具体的なパターンを、より深く掘り下げて見ていきましょう。

1. 「オールラウンダー」を「万能選手」と誤解していた

CL250は街乗り、ツーリング、軽いダート走行までこなせる「オールラウンダー」ですが、各分野の性能がすべて90点というわけではありません。特に高速走行やオフロード性能を、それぞれの専用モデルと比較してしまうと、どうしても見劣りする部分が出てきます。

  • 高速走行:前述の通り、2気筒エンジンを搭載したCBR250RRやYZF-R25のようなスポーツモデルが持つ高回転域の伸びやかさや、高速巡航時の静粛性はありません。「250ccでもっと楽に、速く、遠くへ」というニーズが最優先の方は、他の選択肢を検討する方が幸せになれる可能性が高いです。
  • オフロード性能:最低地上高は165mmと、スクランブラーとしては標準的ですが、本格オフロードモデルのCRF250L(245mm)などと比較すると明らかに低く、大きなギャップや轍の深い道への進入はためらわれます。あくまで「冒険の雰囲気を楽しめるストリートバイク」と捉えるのが正解です。

2. 爆発的な人気を誇るレブル250の感覚でいた

ベースを共有するレブル250は、二輪車市場で驚異的な販売台数を記録し続けているモンスターマシンです。そのため、カスタムパーツの市場も極めて巨大で、あらゆるスタイルのパーツが国内外のメーカーからリリースされています。その感覚でCL250を見ると、発売から時間が経ったとはいえ、パーツの選択肢の少なさに驚くかもしれません。「購入後すぐに、雑誌に出てくるようなフルカスタムを施したい」と考えている方にとっては、少し物足りない状況が続く可能性があります。

これらの後悔パターンに共通するのは、CL250を「何でもできる完璧なバイク」だと過度に期待してしまうことです。このバイクの真価は、80点の性能で幅広いステージをそつなくこなし、ライダーをどこへでも連れて行ってくれる「懐の深さ」と「気軽さ」にあります。ご自身のバイクの使い方やスタイルを明確にし、CL250のキャラクターと合致するかどうかを冷静に見極めることが、後悔しないための最も重要なステップです。

待つべき?次期モデルチェンジの噂

新しいバイクの購入を検討していると、「もう少し待てばもっと良い新型が出るのではないか?」という考えが頭をよぎるのは自然なことです。特にCL250のような登場から数年の新しいモデルでは、次期モデルチェンジの動向が気になる方も多いでしょう。

まず結論として、2025年9月現在、CL250のフルモデルチェンジやエンジン性能に影響するような大幅なマイナーチェンジに関する具体的な公式発表、および信憑性の高い情報はありません。

CL250は2023年5月に発売された、現行の排出ガス規制(平成32年(令和2年)排出ガス規制)に完全対応した新しいモデルです。一般的に、バイクのモデルライフは以下のようなサイクルで進むことが多くなっています。

バイクの一般的なモデルライフサイクル

  • 1〜2年後:カラーチェンジ
    イヤーモデルとして、車体色やグラフィックの変更が行われます。性能や装備に変更はありません。
  • 3〜4年後:マイナーチェンジ
    灯火類の変更、メーターのアップデート、サスペンションのセッティング見直しなど、細かな装備の改良や熟成が行われることがあります。
  • 5〜7年後以降:フルモデルチェンジ
    デザインの大幅な変更、エンジンやフレームの刷新など、全く新しいモデルへと生まれ変わります。

このサイクルに当てはめると、CL250が近い将来迎えるのは「カラーチェンジ」の可能性が最も高いと言えます。実際に大きな変更が加えられるのは、まだ数年先になる可能性が高いでしょう。もちろん、これはあくまで一般的なサイクルに基づいた予測であり、メーカーの戦略によって変わる可能性はあります。

しかし、「すぐに旧型になって価値が下がる」という心配は、現時点ではあまり必要ないでしょう。むしろ、現行モデルの熟成が進み、サードパーティ製のカスタムパーツが市場に豊富に出揃ってくるこれからが、CL250を最も自分らしく楽しめる時期とも言えます。

どうしても最新モデルや特定の色にこだわりたいという強い理由がなければ、現在のデザインや性能に魅力を感じているのであれば、思い切って購入する方が、豊かなバイクライフをより早く、より長く楽しむための賢明な選択と言えるかもしれません。

250cc車検義務化はいつから?

バイク選び、特に維持費を重視する方にとって、250ccクラスの「車検がないこと」は非常に大きなメリットです。時間的、経済的な負担が少ないため、セカンドバイクや初心者の一台目として絶大な人気を誇っています。しかし、バイク業界の話題として定期的に「250ccも車検が義務化されるのでは?」という噂が浮上し、不安に感じる方も少なくありません。

この点について、現状を正確にお伝えします。2025年9月現在、250cc以下のバイク(軽二輪車)に、251cc以上のバイク(小型二輪車)と同様の車検(自動車検査登録制度)を義務化するという公式な決定や具体的な予定は一切ありません。

なぜ車検不要の噂が絶えないのか?

この噂が定期的に流れる背景には、世界的に強化されている環境規制(排出ガス規制)が関係していると考えられます。規制が厳しくなるたびに、バイクの製造コストは上昇し、ユーザーにも適切なメンテナンスが求められるようになります。こうした「規制強化・管理強化」の流れから、「維持管理の厳格化の最終形=車検導入」という連想が働きやすいようです。しかし、現行法では明確な線引きが存在します。

国土交通省が定める道路運送車両法では、バイクは排気量によって明確に区分されており、車検の有無もそれに基づいています。

区分(通称)法律上の名称排気量車検の有無
原付一種第一種原動機付自転車〜50ccなし
原付二種第二種原動機付自転車51cc〜125ccなし
軽二輪二輪の軽自動車126cc〜250ccなし
小型二輪二輪の小型自動車251cc〜あり(初回3年、以降2年毎)

このように、250ccと251ccの間には法律上の大きな壁が存在し、この区分を変更するには大規模な法改正が必要となります。様々な業界団体からの意見聴取なども必要となるため、近い将来に突然義務化される可能性は極めて低いと言えます。

CL250の大きな魅力である「車検がないことによる維持費の安さと手軽さ」は、今後も安心して享受できるメリットと考えて問題ないでしょう。多忙な現代人にとって、自分のペースでバイクと付き合えるこの利点は、何物にも代えがたい価値を持ち続けます。

データで解明!CL250売れてない説

データで解明!CL250売れてない説
HONDA
  • 新型ならではの注目ポイント
  • 跨ればわかるエンジンの鼓動感
  • 街で映える人気カラーはこれだ
  • 初心者にも優しい操作性の高さ
  • 自分好みに育てるカスタムの魅力
  • 総括:CL250が売れてないは誤解

新型ならではの注目ポイント

「CL250が売れてない」という一部の声とは裏腹に、このバイクは他の250ccモデルとは一線を画す、多くの魅力的な注目ポイントを持っています。それらは、単なる移動手段としての性能競争から距離を置き、趣味の道具としてバイクと過ごす時間の豊かさを再認識させてくれるものばかりです。

1. 時代を超える普遍的で飽きのこないスクランブラースタイル

CL250のデザインは、1960年代に登場したホンダの初代スクランブラー「CL72」の思想を受け継ぎつつ、現代的な解釈で再構築されています。流行に左右されない丸目のヘッドライト、アップライトで幅広なハンドル、そしてスクランブラーの最大のアイコンであるアップタイプのマフラー。これらの要素が絶妙なバランスで組み合わさり、どこか懐かしくも新しい、独自の存在感を放っています。このタイムレスなデザインは、オーナーが年齢を重ねても、10年後も色褪せることなく愛し続けられる大きな魅力と言えるでしょう。

2. 成功例から生まれた信頼性と新たなライディング体験

大人気モデル「レブル250」とエンジンやメインフレームの基本を共有している点は、単なるコストダウンではなく、品質と信頼性における大きな強みです。すでに市場で熟成されたプラットフォームは、初期トラブルの心配が少なく、初めてのバイクとしても安心して選ぶことができます。それでいて、ライディングポジションやサスペンション、ホイール径の変更により、乗り味は全くの別物。CL250はより自由度の高いアップライトなポジションを採用しており、ライダーからの視点が高く、見晴らしが良いため、街中での交通状況の把握や、ツーリング先での景色の楽しみ方が大きく変わります。

3. 日常の使い勝手を向上させる最新装備

新型モデルらしく、ライダーの利便性と安全性を高める装備が標準で備わっています。

  • フルLED灯火類:高輝度なLEDをヘッドライト、ウインカー、テールランプの全てに採用。特に4眼プロジェクターを内蔵したヘッドライトは、夜間の優れた視認性を確保するだけでなく、CL250の表情を決定づけるデザイン上のアクセントにもなっています。
  • アシスト&スリッパークラッチ:クラッチレバーの操作に必要な力を大幅に軽減。渋滞時の左手の疲労を抑えます。同時に、急激なエンジンブレーキがかかった際に後輪のホッピングを抑制するスリッパー機能も備えており、より安全でスムーズな減速をサポートします。
  • ABS(アンチロック・ブレーキ・システム):急ブレーキ時や滑りやすい路面でのタイヤロックを防ぎ、安定した制動を助けます。

CL250は、ただスペックを追い求めるのではなく、「バイクとどう過ごすか」というライフスタイルそのものを提案してくれる一台です。天気の良い日にガレージから出して眺めたり、軽く磨いたりするだけでも満たされる。そんなバイク本来の魅力を、現代の技術で安心して楽しめるように再構築したモデルなのです。

跨ればわかるエンジンの鼓動感

跨ればわかるエンジンの鼓動感
HONDA

CL250の最大の魅力、そしてこのバイクの魂とも言えるのが、跨ってエンジンをかけた瞬間に伝わってくる独特のフィーリングです。スペック表の最高出力は24PSと、兄弟車のレブル250よりも2馬力低く抑えられています。この数字だけを見て「パワーダウンしたモデル」と判断するのは早計であり、CL250の本質を見誤る原因になります。

CL250のエンジンは、最高出力の数値を追い求めるのではなく、ライダーが日常的に使う低〜中回転域で、いかに「楽しく」「心地よく」感じられるかを最優先に、意図的にセッティングされています。実際にスロットルを開けていくと、高回転まで一気に吹け上がるシャープな加速ではなく、「トトトッ…」という小気味良いパルス感を伴いながら、粘り強いトルクで車体を前に押し出していく感覚を味わえます。

これは、ただ速く目的地に着くためのエンジンではありません。例えば、郊外の道を時速50〜60kmで流している時。エンジンの鼓動とマフラーからの排気音がBGMとなり、流れる景色と一体になるような、そんな穏やかで豊かな時間をもたらしてくれます。

CL250のエンジンがもたらす「数値化できない楽しさ」

  • 五感に響く心地よい鼓動:不快な微振動は抑えつつ、単気筒ならではの生命感あふれるパルスが、ライダーに「今、バイクを操っている」という根源的な喜びを伝えてくれます。
  • 街中で真価を発揮する扱いやすいトルク:信号の多い市街地でも、頻繁なギアチェンジを要求せず、少しラフなアクセルワークでもギクシャクしにくい柔軟性を持っています。
  • 気分を高揚させる弾けるサウンド:ライダーの耳に近い位置にレイアウトされたアップマフラーから奏でられる排気音は、単気筒らしい歯切れの良いサウンド。アクセルを開けるたびに、走る楽しさを聴覚的にも演出してくれます。

スペックシートの数字だけでは決して伝わらない「味わい深さ」と「おおらかさ」。これこそがCL250のエンジンの最大の魅力です。効率やスピードを競うのではなく、バイクとの対話を楽しみ、移動の過程そのものを楽しみたい。そんな成熟したバイクライフを求めるライダーにとって、このエンジンは最高の相棒になってくれるはずです。

街で映える人気カラーはこれだ

バイク選びにおいて、性能や乗り心地と同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが「見た目」、特にカラーリングです。CL250は、その個性的なスクランブラースタイルを一層引き立てる、魅力的な3色のカラーバリエーションを展開しています。それぞれのカラーが持つ個性やイメージ、そして市場での人気の傾向を詳しく見ていきましょう。

現在ラインナップされているのは、以下の3色です。詳細な色味はホンダ公式サイトのカラーラインナップで確認できます。

カラー名特徴と与える印象こんな人・スタイルにおすすめ
キャンディーエナジーオレンジ1960年代のCLシリーズを彷彿とさせる、ヘリテージ感とアクティブさを両立したイメージカラー。アウトドアや青空の下で特に映える。バイクを通じて自己表現したいアクティブなライダー。オフロードテイストのファッションやギアとの相性も抜群。
パールヒマラヤズホワイト都会的でクリーン、そして軽快な印象を与える爽やかなカラー。タンクのストライプがアクセントになり、カスタムベースとしても人気が高い。シンプルかつお洒落な雰囲気を好む方。自分流のカスタムで個性を加えたいクリエイティブなライダー。
パールカデットグレーマットな質感が落ち着いた雰囲気を醸し出し、ミリタリーテイストも感じさせる玄人好みのカラー。どんな服装やシーンにも溶け込む汎用性の高さが魅力。シックで大人びたスタイルを好む方。派手さよりも道具としての存在感を重視し、長く飽きずに乗り続けたいライダー。

発売当初からメディア露出も多く、特に注目度が高いのは、やはりCLの歴史を象徴する「キャンディーエナジーオレンジ」です。CL250の持つ「自由」や「冒険」といったイメージを最もダイレクトに体現しており、街中でもツーリング先でも、オーナーの個性を際立たせてくれること間違いありません。

一方で、市場では「パールカデットグレー」の人気が非常に高く、納車待ちが長くなるケースもあるようです。落ち着いた色合いが幅広い年代に受け入れられており、カスタム次第でワイルドにもモダンにも振れる奥深さが、多くのライダーを惹きつけています。

どのカラーもCL250のデザインに完璧にマッチしており、正直なところ優劣をつけるのは非常に難しいですね。最終的にはご自身の直感と好みで選ぶのが一番ですが、迷ったときは「自分がこのバイクに乗って、どんな景色の中にいたいか」「どんなファッションと合わせたいか」を具体的に想像してみると、自ずと答えが見つかるかもしれません。

初心者にも優しい操作性の高さ

初心者にも優しい操作性の高さ
HONDA

CL250は、その個性的なスタイリングから、やや乗り手を選ぶバイクに見えるかもしれません。しかし実際には、これからバイクライフを始める初心者や、久しぶりにバイクに戻ってきたリターンライダーにも、心からおすすめできるほどの優れた扱いやすさを兼ね備えています。運転に自信がない方でも、安心して第一歩を踏み出せるポイントが数多く存在します。

1. クラストップレベルの軽さと取り回しの良さ

CL250の装備重量は172kg。これは250ccクラスのバイクの中でも特に軽量な部類に入ります。さらに、上半身が起きたアップライトなハンドルポジションと、自然な位置にあるステップにより、ライダーはリラックスした状態でバイクを操作できます。この軽い車体と広いハンドルの切れ角が組み合わさることで、駐車場での切り返しやUターンといった、初心者が苦手意識を持ちがちな場面でも、不安なくスムーズに行うことが可能です。この取り回しの良さは、日常の足として頻繁に使う上で、計り知れないメリットになります。

モデル名車両重量シート高
Honda CL250172kg790mm
Suzuki V-Strom 250189kg800mm
Kawasaki Versys-X 250183kg815mm
Honda Rebel 250171kg690mm

※各社公式サイトの公表値を基に作成

2. どこまでも穏やかなエンジン特性

前述の通り、エンジンは唐突なパワーの盛り上がりがなく、低速から滑らかにトルクを発生させるマイルドな出力特性です。アクセルを少しラフに開けてしまっても車体が飛び出すようなことはなく、クラッチ操作にも過度に気を使う必要がありません。特に信号での発進や渋滞中の極低速走行など、ギクシャクしがちなシーンでも、この穏やかなエンジンがライダーの操作を優しくサポートしてくれます。

3. 安心感をもたらす良好な足つき性

シート高は790mmと、オフロードテイストのバイクとしては比較的低めに設定されています。身長165cmの方でも両足のつま先が問題なく接地するレベルで、信号待ちなどで不意にバランスを崩しそうになった時でも、安心して足を出すことができます。さらに、シート前方が絞り込まれた形状になっているため、スペックの数値以上に足つきが良く感じられます。この「いざとなれば足が着く」という安心感は、特に初心者にとって大きな精神的な支えとなります。

「軽くて、扱いやすくて、足つきも良い」という、バイクの乗りやすさを決定づける三つの基本要素を、CL250は非常に高いレベルで満たしています。そのため、デザインに一目惚れして購入したとしても、運転技術の面で挫折する可能性は極めて低いと言えます。これは、一過性の趣味で終わらせず、長く安全にバイクライフを楽しむ上で、何よりも重要な資質です。

自分好みに育てるカスタムの魅力

自分好みに育てるカスタムの魅力
HONDA

「CL250はカスタムパーツが少ない」という声は、発売から間もない時期には確かにありました。しかし、登場から数年が経過した現在、その状況は劇的に変化しています。ホンダ自身が提供する高品質な純正アクセサリーはもちろん、国内外の多くのサードパーティから個性豊かなパーツが続々とリリースされており、「完成されたバイクを買う」のではなく「自分だけのCL250を育てていく」という、奥深い楽しみが大きく広がっています。

1. 世界観を広げるホンダ純正アクセサリー

メーカー自らが開発する純正アクセサリーは、車両との一体感、クオリティ、そしてフィッティングの高さが最大の魅力です。CL250用には、単なるドレスアップに留まらず、バイクのキャラクターや用途を大きく変えることができるパーツが豊富にラインナップされています。

  • フラットシート:シート高が30mmアップしますが、スリムな形状とフラットな座面でポジションの自由度が増し、よりクラシカルなスクランブラースタイルを演出します。快適性も向上するため、装着率が非常に高い人気パーツです。
  • クロススタイルパッケージ:ヘッドライトバイザー、アップフェンダー、ナックルガードなどを組み合わせることで、往年のラリーマシンを彷彿とさせる、よりタフでアドベンチャラスなイメージを強調できます。
  • ツーリングスタイルパッケージ:大型のリアキャリアやサドルバッグサポートを装着すれば、積載性が大幅に向上。キャンプツーリングなど、長距離の旅にも対応できる頼もしいツアラーへと変貌します。

2. 個性を爆発させるサードパーティ製パーツ

デイトナ、キジマ、SP武川、モリワキといった日本の有名パーツメーカーからも、マフラーやエンジンガード、スクリーン、ローダウンキットなど、多岐にわたるパーツが発売されています。特にスリップオンやフルエキゾーストのマフラーに交換すれば、軽量化はもちろん、サウンドとルックスが劇的に変わり、所有する満足度が大きく向上します。海外からもユニークなパーツが輸入されており、選択肢は日々増え続けています。

CL250のシンプルで癖のない車体は、まさにカスタムという名の絵を描くための「最高のキャンバス」と言えるでしょう。スクランブラースタイルをさらに追求するもよし。積載性を高めて実用的なツアラー仕様にするもよし。ローダウンして街乗りでの快適性を高めるもよし。少しずつパーツを追加して、自分のライフスタイルに合わせてバイクを成長させていく過程は、CL250ならではの大きな楽しみ方の一つです。

まだカスタム市場が発展途上だからこそ、他の人とは違うオリジナリティ溢れる一台を作り上げるチャンスが眠っています。今後のパーツ展開にも大いに期待が持てる、将来性が非常に楽しみな一台と言えるでしょう。

総括:CL250が売れてないは誤解

この記事では、「CL250は売れてない」という噂の真相から、バイクが持つ本質的な魅力、そして購入後に後悔しないためのポイントまで、多角的に解説してきました。最後に、本記事の要点をまとめます。

  • CL250が売れてないというよりは特定の価値観を持つ層に深く支持されるモデル
  • 高速道路での長距離巡航はパワーや快適性の面でやや苦手な側面も
  • 真価が発揮されるのは街乗りや郊外の道をトコトコと流すようなシーン
  • バイクに求めるものとのミスマッチを避ければ後悔することは少ない
  • 法律上250ccの車検なしという大きなメリットは今後も継続される見込み
  • 時代に左右されない普遍的で美しいスクランブラースタイルが最大の魅力
  • エンジンは最高出力よりもライダーが感じる心地よい鼓動感を重視したセッティング
  • 軽量な車体と素直な操作性は初心者やリターンライダーにも最適
  • 純正アクセサリーや社外パーツが充実し始めカスタムを楽しむ素質は十分
  • イメージカラーのオレンジやシックなグレーなど魅力的なカラーを展開
  • シート高は790mmと数値以上に良好な足つき性を確保
  • 大人気モデルのレブル250をベースとした信頼性の高いプラットフォーム
  • WMTCモード値で34.9km/Lという優れた燃費性能も経済的
  • 所有する満足感やガレージでバイクを眺める楽しさも提供してくれる
  • 速さやスペックだけを追い求めない成熟したライダーにこそ最適な一台

CL250は、すべてのライダーを満足させる万能バイクではありません。しかし、その不器用さこそが、このバイクの最大の魅力なのかもしれません。あなたのバイクライフに寄り添い、何気ない日常を少しだけ特別なものに変えてくれる、そんな唯一無二の相棒になる可能性を秘めた一台です。

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