アドベンチャーの力強さとスクーターの快適さを高次元で融合させたホンダのX-ADV。その唯一無二のスタイルに惹かれ、所有を夢見ている方も多いはず。
しかし、実際に検討を始めると、X-ADVの排気量がどのくらいなのか、それによってX-ADVの大型免許が自分に必要なのかといった基本的な疑問に直面することも珍しくありません。また、賢く手に入れるためにX-ADVの中古で安い個体を探しているけれど、年式によるスペックの差や状態の見極め方が分からず足踏みしてしまうこともありますよね。
さらに、街で見かけるX-ADVの150と750の違いは何なのか、ネットで噂される250ccモデルの実態はどうなっているのかなど、気になる点は多岐にわたります。海外で人気のADV350の日本での入手性や、購入後に後悔したくないX-ADVの足つきの中古での改善策など、知っておくべき情報は意外と多いものです。
この記事では、私が細かくリサーチした結果をもとに、X-ADVの排気量や中古の選び方について、どこよりも詳しく丁寧に解説していきますね。
- X-ADVの正確な排気量と運転に必要な免許区分の詳細
- 初期型から現行型、最新の2026年モデルに至るまでの中古価格相場
- ADV150/160や海外仕様のADV350とのスペック・維持費の徹底比較
- 中古車両を購入する際に後悔しないための足つき対策や点検ポイント
X-ADVの排気量の詳細と中古相場の基本

X-ADVを検討する上で、まずはその心臓部であるエンジンのスペックと、市場で取引されているリアルな価格感を知ることが大切です。大型バイクならではの所有感と、中古ならではの選び方のコツを整理していきましょう。
X-ADVは大型免許が必要な排気量です
X-ADVに一目惚れして「これに乗りたい!」と思った時、まず最初に確認すべきなのが排気量と免許の関係です。
X-ADVの正式な総排気量は745ccとなっており、日本の道路交通法上、このバイクを運転するには大型二輪免許(または大型二輪AT限定免許)が必須となります。一般的な「中免」と呼ばれる普通二輪免許では運転することができませんので、その点は注意が必要ですね。
エンジン自体は、ホンダの質実剛健なツーリングバイクであるNC750シリーズをベースにした水冷4ストローク直列2気筒を搭載しています。低中回転域で力強いトルクを発生させる特性を持っており、信号待ちからの発進や、高速道路での追い越し加速でも、750ccクラスらしい余裕たっぷりの走りが楽しめます。
また、X-ADVの最大の特徴とも言えるのが、電子制御によって自動で変速を行ってくれるDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)です。これがあるおかげで、左手のクラッチ操作や左足のギアチェンジから解放され、スクーターのように快適に、かつスポーツバイクのようなダイレクトな加速感を味わうことができるんです。
ちなみに、このDCTのおかげで「大型二輪AT限定免許」でも運転可能です。最近では、最短数日で取得できる教習所も増えているので、X-ADVのために限定免許を取りに行くという選択肢もアリかなと思います。正確な諸元やエンジンの詳細については、メーカーの公式情報を確認しておくと安心です。(出典:ホンダ公式ウェブサイト『X-ADV主要諸元』)
X-ADVは750ccのパワーユニットを持つ立派な「大型バイク」です。スクーターのような見た目ですが、中身は本格的なアドベンチャーマシンであることを覚えておきましょう。
X-ADVの150と750の違いを比較

「見た目がそっくりな150cc(現在は160cc)モデルがあるけれど、何がそんなに違うの?」という疑問を抱く方も多いですよね。
X-ADV(750cc)とADV150/160は、いわば「兄と弟」のような関係ですが、そのキャラクターは大きく異なります。まず決定的なのは車体のサイズと重量です。
750ccのX-ADVは、装備重量で約230kgを超える重厚な造りになっており、どっしりとした安定感が魅力です。一方の150/160は130kg台と非常に軽く、自転車感覚で街中をスイスイ走れるのが強みですね。
走行性能の面でも、X-ADVは高速道路での巡航を最も得意としています。750ccのパワーがあれば、時速100kmでの走行中もエンジン回転数に余裕があり、振動も少ないため、長距離ツーリングでも疲れにくいのが特徴です。
対して150/160は、高速道路も走れるものの、パワーに余裕があるとは言い難く、基本的には下道でのツーリングや通勤・通学がメインステージになるかなと思います。さらに、足回りもX-ADVはダブルディスクブレーキや倒立フロントフォークを採用するなど、大型スポーツバイク並みの豪華装備となっています。
所有した時の満足感や、どこまでも走っていけそうな安心感を求めるなら、やはり750ccに軍配が上がりますね。
維持費の面では、150/160には車検がありませんが、750ccは2年ごとの車検が必須です。また、任意保険の区分も異なります。40代からリターンライダーとしてバイクライフを楽しむ場合、保険料が気になることもあるでしょう。そんな時は40歳のバイク任意保険の相場解説記事をチェックして、維持費のシミュレーションをしてみるのがおすすめです。
実在しないX-ADVの250が検索される理由
X-ADVの魅力を知れば知るほど、「車検がなくて、普通二輪免許で乗れる250ccバージョンがあればいいのに……」と考える人が多いのは当然かもしれません。
実際にネットでは「X-ADV 250」という検索キーワードがよく見られますが、現時点でホンダから250ccクラスのX-ADVは一度も発売されていません。これは、日本の免許制度や車検制度(250cc以下は車検なし)において、最もバランスが良いとされる排気量帯での登場を、多くのファンが熱望しているからだと言えますね。
ホンダには世界的に評価の高い250ccスクーター「フォルツァ」のプラットフォームがあるため、技術的には「ADV250」を作ることは十分可能だと思われます。しかし、現在は世界戦略車として350ccの「ADV350」が優先されており、日本の250cc専用モデルとして新設計するハードルは高いのかもしれません。
ユーザーの間では、数年前から「次こそは250が出る」という噂が何度も流れては消えています。こうした期待感が積み重なって、実在しないモデル名が検索され続けているのだと考えられます。
もし、どうしても250ccにこだわりたいのであれば、他社のモデルを検討するか、あるいは次に紹介するADV160で手を打つか、はたまた大型免許を取って本家X-ADVの世界へ飛び込むかの決断が必要です。
中途半端に「いつか出るかも」と待ち続けるよりは、今ある選択肢の中から自分に最適な一台を選ぶのが、楽しいバイクライフへの近道かもしれませんよ。
普通二輪で乗れるADV160のスペック

X-ADVのスタイルに惚れ込んでいるけれど、大型免許を取得するまでの時間や費用をかけるのは少しハードルが高い……。そんな方に今最も選ばれているのがADV160です。
ADV150の後継として登場したこのモデルは、排気量が156ccにアップし、エンジンも最新の「eSP+」を搭載。街乗りでのキビキビとした走りに磨きがかかりました。最大出力は約16馬力ほどですが、車体が軽いため、信号待ちからの加速で四輪車をリードするには十分すぎるスペックを持っています。
装備面でも、スマートキーシステムやフル液晶メーター、さらにはトラクションコントロール(ホンダ セレクタブル トルク コントロール)まで搭載されており、大型のX-ADVに引けを取らないハイテクっぷりです。
さらに、シート下の収納スペースも確保されているため、実用性はX-ADV以上と言えるかもしれません。高速道路も走行可能なので「たまには隣の県までツーリングに行きたい」というニーズにも応えてくれます。ただし、やはり排気量160ccですので、タンデム(二人乗り)での高速走行は少しパワー不足を感じるかもしれませんね。
中古市場では、ADV160は非常にリセールバリューが高いモデルとして知られています。新車価格と中古価格の差があまり開いていないことも多いため、程度の良い中古を探すか、思い切って新車で購入するのも手です。
もし、少しでも安く手に入れたいのであれば、旧モデルとなったADV150を視野に入れるのもアリ。30万円台から良質な個体が選べるため、浮いた予算でヘルメットやウェアを新調するのも楽しいですね。
ADV350の排気量と中古の流通実態
「250ccはないけれど、もう少しパワーが欲しい」という層に注目されているのが、海外専用モデルのADV350です。排気量は330ccで、フォルツァ350をベースにアドベンチャースタイルへと仕立て直された一台です。
30馬力近い最高出力を誇り、倒立フォークやリザーバータンク付きのリヤショックなど、足回りは160ccクラスとは比較にならないほど豪華。高速道路での安定感も、160とは一線を画す余裕があります。
しかし、残念ながら日本では正規ラインナップに含まれていません。そのため、購入するには「SOX(現バイク館)」などの並行輸入を扱う大手ショップが仕入れた車両を探す必要があります。流通量は極めて少なく、中古市場に出回ることも稀です。
また、330ccなので日本国内では「車検」が必要になります。車検があるなら大型のX-ADV(750cc)でいいのでは?という意見ももっともですが、350ccならではの「大きすぎず小さすぎないサイズ感」を愛するマニアックな層にはたまらない選択肢のようです。
| 車種名 | 排気量 | 免許 | 車検 | 中古相場目安 |
|---|---|---|---|---|
| X-ADV | 745cc | 大型二輪 | あり | 85万〜210万円 |
| ADV350 | 330cc | 普通二輪 | あり | 95万〜115万円 |
| ADV160 | 156cc | 普通二輪 | なし | 42万〜58万円 |
X-ADVの排気量に見合う中古選びの秘訣

さて、ここからは本命の750ccモデル、X-ADVを中古で探す際の「失敗しないポイント」を掘り下げていきましょう。大型バイクは一台あたりの金額が大きいため、しっかりと知識を身につけてから店に向かいたいですね。
X-ADVの中古で安い車両を狙う際の注意
中古バイク検索サイトを見ていると「おっ、これは安い!」と目を引く車両がありますよね。X-ADVの場合、特に80万円〜90万円台で販売されている個体は、2017年のデビュー当初から数年間の「前期型(RC95型)」である可能性が高いです。
予算を抑えてX-ADVオーナーになりたい人には魅力的ですが、いくつか注意すべき点があります。まず一つ目は「メンテナンス履歴」です。大型バイク、特に複雑な機構を持つDCT搭載車は、定期的なオイル管理やソフトウェアのアップデートが重要になります。点検記録簿がしっかり残っているかを確認しましょう。
二つ目は、消耗品の状態です。X-ADVのタイヤは前後ともに特殊なサイズで、交換費用も一般的なバイクより高めです。また、駆動系はチェーン式ですが、アドベンチャーバイクらしくフルカバードされているため、パッと見で汚れや伸びが分かりにくいことも。
チェーンやスプロケットの交換が必要な場合、数万円の出費が上乗せされます。さらに、前期型は現行型に比べて電子制御の介入度が控えめであったり、メーターがモノクロ液晶だったりと、装備面での古さを感じるかもしれません。
それらを納得した上で「あえて初期のデザインが好き」というのであれば、安い前期型を狙うのは賢い選択になります。ただ、購入後にすぐ整備費用がかさんで、結局高い買い物になった……なんてことにならないよう、現車の状態チェックは慎重に行ってくださいね。
中古購入時に確認したい主要チェックリスト
- DCTの変速時に異音や過度なショックがないか
- タイヤの製造年週と溝の残り具合(交換費用を計算に入れる)
- スマートキーが2個揃っているか(再発行は意外と高い)
- サイドスタンドやアンダーガードに激しい擦り傷がないか(オフロード走行歴の推測)
現行型RH10の中古価格とスペックの進化
もし予算が許すのであれば、私は断然2021年以降の「現行型(RH10型)」をおすすめします。排気量は745ccで変わりませんが、中身は別物と言っていいほど進化しているからです。
まずエンジンは、最高出力が前期型より約4馬力アップ。さらにピストンの軽量化など細かな改良が加えられ、より軽快に吹け上がるようになりました。そして何より大きいのが、フレームの刷新による約1kgの軽量化と、ギヤ比の最適化です。これにより、取り回しが少し楽になり、加速性能も向上しています。
装備面では、フルカラー5インチTFT液晶メーターが採用され、視認性が劇的に向上しました。スマホと連携して音声操作ができる「Honda Smartphone Voice Control system (HSVCS)」も搭載されており、最新ガジェット好きにはたまらない仕様です。
また、外装デザインもより鋭角で洗練されたものになり、デイタイムランニングライトが採用されるなど、夜間の存在感も抜群。これだけ内容が充実しているため、中古価格も150万円前後からと高値で安定していますが、将来の下取り価格(リセール)を考えても、現行型を買っておく価値は十分にあります。2025年〜2026年にかけての新カラーモデルも登場しており、それによって程度の良い高年式中古が市場に供給され始めている今が、実は狙い目だったりします。
X-ADVの足つきと中古購入時の対策

X-ADVを諦める最大の理由として挙げられるのが「足つきの不安」です。シート高は国内仕様で790mmとなっており、数字だけ見れば「普通かな?」と思われがちですが、車体幅が広いため、足を真っ直ぐ下に下ろせないという罠があります。
身長170cm前後の方でも、両足だと指の付け根がつく程度ということも珍しくありません。しかし、中古車両をよく探すと、前オーナーが足つき対策済みの個体を販売していることがあります。
具体的には「ローダウンリンク」で車高を下げた車両や、シート内部のスポンジを削る「あんこ抜き」を施した車両です。中には、エフェックスなどの有名ブランドから出ているローダウンキットを組んでいる車両もあり、これらは標準よりも20mm〜30mmほど足つきが改善されています。
自分で一からカスタムするとパーツ代と工賃で数万円かかりますが、中古なら最初からその恩恵を受けられるのが大きなメリットですね。もし「X-ADV 足つき 中古」で検索して、ローダウン済みの文字を見つけたら、ぜひ一度ショップで跨ってみることをおすすめします。
ブーツのソールを厚くするなどの工夫と合わせれば、足つきの悩みは意外と簡単に解決できるかもしれませんよ。もし、足つきに不安があるなら、まずはバイクのカスタム基礎知識についての記事を読んで、どんな対策があるのかを予習しておくと、中古選びの視点が変わるはずです。
2026年モデルの影響と中古の買い時
2026年に入り、X-ADVの中古市場に面白い変化が起きています。欧州で先行発表された最新仕様や、環境規制に適合したニューモデルの登場により、これまで現行型を大切に乗っていたオーナーたちの「乗り換え需要」が発生しているんです。
その結果、2021年から2023年頃にかけて登録された、非常にコンディションの良いRH10型が続々と中古ショップに並ぶようになりました。これまでは「中古でも新車と値段が変わらない」という時期が続いていましたが、供給量が増えたことで、ようやく適正な中古価格に落ち着き始めています。
また、2026年モデルでは新しいグラフィックやカラーリングが追加されたため、あえて「旧カラー」となった前期・中期の個体が価格交渉しやすくなるという側面もあります。
特に、限定色や人気色だった車両が、新車ラインナップから外れたタイミングで中古市場で適正価格になる現象はよくあります。もしあなたが特定のカラーにこだわりがないのであれば、こうした市場の波を読んで購入に踏み切るのが、最も「お得」にX-ADVを手に入れる方法かもしれません。
大型バイクは春先になると需要が増えて価格が上がる傾向にあるので、冬から春にかけてのこの時期にじっくりと出物を探すのがベストなタイミングと言えるでしょう。
中古相場は、新車の供給状況に大きく左右されます。2026年はホンダの供給体制も安定してきているため、かつてのような「中古車の方が新車より高い」という逆転現象は解消されつつあります。じっくり比較できる良い時期ですね。
車検や維持費を考えた中古のコンディション

X-ADVを購入する際に忘れてはならないのが、手に入れた後の「維持費」です。750ccクラスなので、当然ながら車検費用の積み立てが必要になります。
中古で購入する際、車検が「残り1ヶ月」の車両と「1年半残り」の車両では、実質的な初期費用が数万円変わってきますよね。店頭表示価格だけでなく、支払い総額に車検取得費用が含まれているかどうかは必ず確認してください。
また、X-ADVはアドベンチャースタイルという性格上、前オーナーが未舗装路(フラットダートなど)を走らせている可能性もあります。そうした車両は、外装は綺麗でも車体の下回りやラジエーターコア、ホイールのスポーク(X-ADVはチューブレススポークホイールを採用しています)に飛び石の跡や泥汚れが固着していることがあります。
これらが直接故障に繋がることは稀ですが、メンテナンスの行き届き具合を測るバロメーターにはなります。
整備がしっかりされている車両は、ブレーキフルードの色が透明に近かったり、チェーンがピカピカに磨かれていたりします。排気量が大きく、精密なDCTを積んでいるからこそ、こうした「前オーナーの愛情」が感じられる個体を選ぶのが、結果として最も安上がりな維持に繋がります。
納得のX-ADVを排気量や中古相場で選ぶ
ここまでX-ADVの排気量、免許の必要性、そして中古相場や選び方のコツについて、かなり踏み込んだ内容をお届けしてきました。
X-ADVは745ccという大型バイクならではの余裕と、DCTによる唯一無二の操作性が魅力の、まさに「大人の冒険マシン」です。普通二輪免許で乗れる250cc版が存在しないのは残念ですが、その分、大型免許を取得してこの世界に飛び込む価値は十分にあると私は確信しています。
最後に大切なことをお伝えすると、バイク選びで最も大事なのは「実車を見て、可能であれば跨ってみる」ことです。特にX-ADVのような特殊なキャラクターのバイクは、写真やスペック表だけでは分からないボリューム感や操作感があります。
中古であれば、ショップのスタッフさんに「DCTの調子はどうですか?」とか「足つきの相談に乗ってください」と直接聞けるのが強みです。もし、予算や免許の問題で即決できない場合は、ADV160のような優れた弟分から始めて、徐々にステップアップしていくのも素晴らしいバイクライフの形だと思います。
最新の在庫状況やキャンペーン情報については、ぜひホンダの公式販売店である「ホンダドリーム」などのショップを定期的にチェックしてみてくださいね。この記事が、あなたが最高の相棒と出会うための一助となれば幸いです。
それでは、いつか道の上でお会いできるのを楽しみにしています。安全運転で、最高のバイクライフを!

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