ヤマハから待望の新型スーパースポーツとして登場したYZF-R9ですが、やはり一番気になるのはその動力性能ですよね。ネット上でもYZF-R9の最高速や馬力に関する噂が飛び交っており、従来の600ccクラスやリッターバイクと比べて実際はどうなんだろうと疑問に感じている方も多いはずです。
私自身も、MT-09のエンジンを積んだフルカウルモデルがどれほどのスペックを秘めているのか、そして日本での価格や発売日はいつになるのか、発表を心待ちにしていました。
この記事では、YZF-R9の最高速や馬力を中心に、新型フレームの恩恵やライバル車との違い、予約状況などの最新情報を一人のバイク好きとしてお届けします。最後まで読んでいただければ、YZF-R9があなたにとって理想の一台になるかどうかがきっと見えてくるはずですよ。
- YZF-R9が発揮する120PSの馬力と3気筒特有のトルク特性
- 空力性能の向上とギヤ比の最適化による驚異の最高速性能
- 最新の電子制御システムやシャシー設計がもたらす走行安定性
- 日本国内での具体的な発売日や乗り出し価格などの最新販売情報
目次
YZF-R9の最高速や馬力の真相に迫る

YZF-R9が発表された際、多くのライダーが「ついに来たか!」と胸を躍らせたことでしょう。ここでは、YZF-R9の心臓部であるエンジンのポテンシャルや、ネイキッドモデルとは一線を画す走行性能について、一人のバイクファンとしての視点で深掘りしていきます。スペック表の数字だけでは見えてこない、ヤマハがこの一台に込めた情熱を感じていただけるはずです。
120PSを誇るCP3エンジンのスペック
YZF-R9の最大の魅力は、なんといっても熟成の域に達した888cc水冷3気筒「CP3」エンジンを搭載していることですね。最高出力は120PS(119ps/88kW)/10,000rpmとなっており、この数値はミドルクラスのスーパースポーツとして非常にバランスの取れたものだと感じます。
最大トルクも9.5kgf・m(93Nm)をわずか7,000rpmで発生させるため、リッターバイクのような過剰なパワーに振り回されることなく、手の内で操れる楽しさがあるんですよね。
3気筒ならではの官能的なフィーリング
このエンジンの真骨頂は、270度クランクがもたらす不等間隔爆発による、独特のトラクション感と排気音にあります。4気筒エンジンのような高周波の鳴きとはまた違う、低速域での力強いビート感と、高回転域に向かって突き抜けるような咆哮が同居しているんです。
私自身、3気筒の「どこから開けても加速する」という柔軟性は、日本のタイトなワインディングに最も適しているのではないかなと思っています。高回転域でのパワーを絞り出すために必死になる必要がなく、余裕を持ってスポーツ走行を楽しめるのが、この120馬力というスペックの隠れた魅力と言えるでしょう。
実用域での圧倒的な扱いやすさ
また、最高出力を発生させる回転数が10,000rpmというのも絶妙です。例えば、600ccの4気筒モデルだと14,000回転近くまで回さないと本領を発揮できませんが、R9ならより低い、日常的に使う回転域で最大のパフォーマンスを引き出せます。
これは公道走行において、追い越し加速やコーナーの立ち上がりで大きなアドバンテージになります。スペック上の数値以上に「速く、かつ楽に」走れるのがYZF-R9のエンジンの凄さですね。 (出典:ヤマハ発動機株式会社「スーパースポーツの新たなフラッグシップ『YZF-R9』を欧州で発売」)
エンジンの詳細スペックまとめ
| 項目 | 詳細内容 |
|---|---|
| エンジン形式 | 水冷4ストローク並列3気筒DOHC4バルブ |
| 総排気量 | 888cc |
| 最高出力 | 120PS (88kW) / 10,000rpm |
| 最大トルク | 9.5kgf・m (93Nm) / 7,000rpm |
| 圧縮比 | 11.5 : 1 |
MT-09との違いから見る走行性能の進化
YZF-R9を語る上で避けて通れないのが、ベースとなったネイキッドモデル、MT-09との比較です。エンジンや基本コンポーネントを共有しながらも、その乗り味は驚くほど別物に仕上げられています。
まず大きな違いはECUのプログラミングです。R9はスーパースポーツとしてのキャラクターを際立たせるため、点火マップや燃料供給マッピングが専用設計されており、スロットルを開けた瞬間のツキの良さと、レブリミット直前まで衰えないパワーフィールを実現しています。
ポジションと空力が生む異次元の安定感
MT-09が「アップライトな姿勢で振り回す」楽しさを持つのに対し、YZF-R9は「低く構えた姿勢で路面と対話する」本格的なスポーツライディングに特化しています。
セパレートハンドルによる前傾姿勢は、単にカッコいいだけでなく、フロントタイヤへの荷重をより自然にかけられるよう計算されています。さらに、フルカウルの装着によって高速域での風圧が劇的に軽減されているため、長距離の高速巡航でも疲れにくさが全く違いますね。
MT-09で感じていた「風との戦い」から解放されるのは、ツーリング派のライダーにとっても大きなメリットになるはずです。
「扱いやすさ」の再定義
もちろん、MT-09譲りの「軽快さ」は失われていません。3気筒のスリムなエンジン幅を活かした車体構成は、4気筒のリッターバイクでは到底真似できない軽快なハンドリングをもたらしてくれます。しかし、一部のユーザーからは「MT-09は少し元気すぎて乗りにくい」という声があったのも事実。
R9ではそのパワーを、洗練されたシャシーと電子制御でより上質に、かつコントローラブルに包み込んでいる印象です。より詳しいMT-09の特性については、こちらのMT-09は乗りにくい?その理由と改善点の解説記事も併せてチェックしてみると、R9がどれほど進化したかがより鮮明に分かるかなと思います。
ヤマハSS史上最高の空力性能と加速力

YZF-R9のデザインを見たとき、まず目に飛び込んでくるのがフロントカウルの造形ですよね。実はこれ、単なるデザインではなく、ヤマハの最新技術が結集した「空力の塊」なんです。
開発チームによれば、YZF-R9はフラッグシップのYZF-R1すら上回る、ヤマハ歴代スーパースポーツ最高の空力係数(CD・A値)を達成しているとのこと。カウルを纏うことで前面投影面積は増えるはずなのに、空気の抵抗を極限まで減らすことで、結果としてR1以上の効率を手に入れているというから驚きです。
ビルトイン型ウイングレットの威力
特に注目したいのが、カウルと一体化した「ウイングレット」です。MotoGPマシンからのフィードバックであるこの装備は、時速150kmを超えるような高速域で強力なダウンフォースを発生させます。これにより、加速時にフロントタイヤが浮き上がるのを抑制し、安定したトラクションを維持し続けることができるんです。
高速道路での車線変更や、サーキットのストレートエンドでのフルブレーキング時など、車体が路面に押し付けられるような安心感は、一度味わうと病みつきになるかもしれません。
加速性能への相乗効果
この優れた空力性能は、加速力にも直結します。空気抵抗が少ないということは、エンジンのパワーがより効率的に「前へ進む力」に変換されるということです。
120馬力というパワーは、同クラスのライバルと比較して特別突出しているわけではありませんが、この空力の良さが合わさることで、実際の加速フィールはそれ以上の力強さを感じさせてくれます。まさに、パワーと空力が高い次元で融合した、ヤマハらしい理知的な速さの追求と言えるでしょう。
この「空気の壁を感じさせない加速」こそが、YZF-R9の真の武器なのだと私は確信しています。
ギヤ比の変更で到達する実測の最高速度
バイク乗りなら誰しもが一度は気になる「最高速」の話をしましょう。公式スペックとして発表されることは稀ですが、YZF-R9のポテンシャルは相当なものです。
ベースのMT-09とエンジンは同じでも、YZF-R9は二次減速比(スプロケット比)をロング方向に振っています。具体的には、リヤスプロケットを45丁から43丁へ変更。これにより、各ギヤで引っ張れる最高速度が引き上げられ、高速域での伸びが大幅に強化されているんです。
実測260km/hオーバーの世界
計算上および海外でのサーキットテストの結果を総合すると、YZF-R9の最高速度は実測で約260km/hから265km/hに達すると見られています。4速の時点で時速200kmを突破し、そこから5速、6速とシフトアップするたびに、空力性能の恩恵を受けながら淀みなく速度が乗っていく感覚は、まさにスーパースポーツの醍醐味です。
従来の600ccクラス(CBR600RRなど)が超高回転域で最高速を稼ぐのに対し、R9は豊かなトルクを活かして、より余裕を持ってこの速度域まで到達できるのが大きな違いですね。
公道での余裕とサーキットでの競争力
もちろん、公道でこんな速度を出す機会はありませんが、この「余裕」こそが重要なんです。時速100kmでの巡航中もエンジン回転数が抑えられるため、振動が少なく燃費にも好影響を与えます。
一方で、ひとたびサーキットに持ち込めば、リッターバイクとも互角に渡り合えるだけのストレートスピードを秘めている。この「どこでも速い」汎用性の高さは、ギヤ比の最適化があってこそ実現できたものです。以下の表で、各ギヤのポテンシャルをイメージしてみてください。
| ギヤ | 推定最高速度 (km/h) | 走行シーンのイメージ |
|---|---|---|
| 1速 | 約107km/h | タイトなヘアピンの立ち上がり |
| 2速 | 約141km/h | 中速コーナーでの旋回加速 |
| 3速 | 約170km/h | ワインディングでのメイン域 |
| 4速 | 約200km/h | サーキットのバックストレート入口 |
| 5速 | 約232km/h | 高速域でのさらなる伸び |
| 6速 | 約266km/h | メインストレートでの最高速アタック |
デルタボックスフレームが支える剛性

最高速260km/hオーバーの世界を支えるのは、エンジンだけではありません。それを支える骨格、すなわちフレームの進化がYZF-R9の走りを決定づけています。R9に採用されたのは、ヤマハ伝統の「デルタボックスアルミフレーム」の最新版。
驚くべきはその軽さで、フレーム単体の重量はわずか9.7kg。これは、あのYZF-R1のフレームよりも軽量に仕上げられているんです。軽いということは、それだけで加速、制動、旋回のすべてにおいて有利になりますよね。
重力鋳造製法による緻密な剛性コントロール
このフレームの凄いところは、単に軽いだけでなく、「重力鋳造(グラビティキャスティング)」という贅沢な製法で作られている点です。一般的なダイキャスト製法に比べ、部位ごとに肉厚をミリ単位で緻密に変化させることが可能になります。
これにより、直線での圧倒的な安定性を生む「縦剛性」と、コーナーでしなやかに曲がるための「横・ねじり剛性」を、スーパースポーツとして理想的なバランスで両立させています。実際に乗ってみると、フロントタイヤがどこを向いているのかが手に取るように分かる、鮮明なフィードバックを感じられるはずです。
サスペンションとの絶妙なハーモニー
この強靭なフレームに組み合わされるのは、KYB製のフルアジャスタブルサスペンションです。フロントの43mm倒立フォークは、左右で伸び・圧の減衰調整を独立させた最新構造を採用。
フレームがしっかりと入力を受け止めてくれるからこそ、サスペンションがその能力を100%発揮し、荒れた路面でもタイヤを地面に押し付け続けてくれます。時速200kmを超える領域でも、車体がピタッと安定して一切の不安を感じさせない。この「フレームが走りを支配している感覚」こそが、YZF-R9を真のスーパースポーツたらしめている理由かなと思います。
フレームと足回りの注目ポイント
- R1より軽量な9.7kgのアルミデルタボックスフレーム
- 高精度な剛性バランスを生む重力鋳造製法の採用
- KYB製43mm倒立フォーク(フルアジャスタブル)
- リンク式リヤショック(リモートプリロード調整付き)
YZF-R9の最高速や馬力を支える装備と価格

YZF-R9の凄さは、エンジンやフレームといった基本性能だけにとどまりません。その圧倒的な速さを安全に、そして意のままに操るための豪華な装備群も、バイク乗りなら見逃せないポイントです。
ここでは、ブレーキシステムや電子制御、そして気になる日本国内での具体的な販売状況について詳しく解説していきます。150万円という価格設定が、いかに「衝撃的」であるかがお分かりいただけるでしょう。
ブレンボ製ブレーキが生む圧倒的な制動力
「速いバイクほど、止まる性能が重要」というのは、すべてのライダーに共通する認識ですよね。YZF-R9はその点、クラスを超えた超弩級の装備を誇っています。
フロントブレーキには、世界最高峰のキャリパーであるブレンボ製「Stylema(スタイレマ)」モノブロックキャリパーが標準装備されています。これは本来、リッタークラスのハイエンドモデルや、サーキット専用機に採用されるようなパーツ。これを320mmの大径ダブルディスクと組み合わせているのですから、制動力の高さは言うまでもありません。
ラジアルマスターシリンダーがもたらす指先のコントロール
さらに嬉しいのが、マスターシリンダーにもブレンボ製のラジアルタイプが採用されていることです。これにより、単に「ガツン」と効くだけでなく、ブレーキレバーを握り込む量に応じて、じわっと制動力が立ち上がる繊細なコントロールが可能になっています。
コーナーの手前でフロントフォークをどれくらい沈ませるか、といった高度な操作も、YZF-R9なら指先一つで思いのままです。また、ステンレスメッシュのブレーキホースも標準装備されており、長時間のスポーツ走行でもレバータッチが変化しにくいタフさも兼ね備えています。
安全装備としての信頼性
この強力なブレーキシステムは、万が一の際の安全マージンを大きく広げてくれます。高速道路での急な車線変更や、予期せぬ障害物への対応など、圧倒的なストッピングパワーがあるという安心感は、ツーリングでの心の余裕に直結しますよね。YZF-R9の最高速や馬力を思い切り楽しめるのは、この「いつでも確実に止まれる」という信頼のブレーキがあるからこそなのです。
最新のIMUによる高度な電子制御システム

今の時代のスーパースポーツを語る上で、電子制御は欠かせない要素です。YZF-R9には、車体の姿勢を1秒間に数百回も演算する「6軸IMU(慣性計測装置)」を核とした、ヤマハ最新の電子制御スイートがフル搭載されています。
120馬力というパワーを、初心者からベテランまでが安全かつ速く引き出せるのは、まさにこの「見えない守護神」のおかげと言っても過言ではありません。その完成度は、兄貴分であるYZF-R1譲りの本格的なものです。
多彩なアシスト機能がライディングをサポート
具体的には、バンク角に連動して作動するトラクションコントロール(TCS)や、加速時のフロントアップを抑えるリフトコントロール(LIF)、さらには旋回中のリヤのスライドを制御するスライドコントロール(SCS)まで備えています。
これらはライダーの好みに合わせて介入度を細かく調整できるため、サーキットでは介入を最小限にして自分の腕を試し、雨の日の公道では最大限のアシストを受けて安全に帰宅する、といった使い分けが可能です。
第3世代クイックシフトシステムの衝撃
そして個人的に最も感動したのが、「第3世代クイックシフトシステム(QSS)」の採用です。従来のクイックシフターは加速中のシフトアップや減速中のシフトダウンに限られていましたが、この第3世代では「加速中のシフトダウン」や「減速中のシフトアップ」といった、より複雑な状況下でのクラッチレス操作に対応しています。
例えば、追い越し加速で一気にギヤを落としたい時や、コーナー進入前にシフトダウンしながらさらに微調整したい時など、ライダーの意図を汲み取るようなスムーズな動作をしてくれます。この快適さを一度知ってしまうと、もう元のバイクには戻れないかもしれませんね。
YZF-R9に搭載される主な電子制御一覧
- 6軸IMU(慣性計測装置)による統合管理
- バンク角感応型トラクションコントロール(TCS)
- スライドコントロールシステム(SCS)
- リフトコントロールシステム(LIF)
- ブレーキコントロール(BC/コーナリングABS)
- エンジンブレーキマネジメント(EBM)
- ローンチコントロールシステム(LCS)
- 第3世代クイックシフトシステム(QSS)
日本国内の発売日と現在の予約状況を解説
さて、これほど魅力的なYZF-R9ですが、「いつ買えるの?」という点が最も重要な問題ですよね。日本国内における正式な発売日は、スタンダードモデルが2025年10月30日、そしてヤマハ創立70周年を記念した特別カラーの「70th Anniversary Edition」が2026年1月30日と設定されました。
しかし、現状のマーケットは「異常事態」と言えるほどの熱狂に包まれています。発表直後から問い合わせが殺到し、多くの販売店では発売日を待たずに年内の配分枠が完売するという状況が続いています。
なぜこれほどまでに予約が困難なのか
その背景には、世界的な需要に対して国内への供給台数が極めて限定的であるという事情があります。日本国内の年間販売計画台数は約300台程度と言われており、全国のYSP(ヤマハスポーツプラザ)などの正規店一店舗あたりの入荷数は、驚くほど少ないのが現実です。
私がお世話になっているショップの店員さんも、「予約開始日に数時間で枠が埋まってしまった」と嘆いていました。YZF-R1が公道仕様から事実上の引退を迎え、R6も現行ラインナップにない今、ヤマハの「真のフラッグシップ」を求めるライダーがこのR9に一気に集中した結果ですね。
今から手に入れるための対策
もし今からYZF-R9を手に入れたいと考えているなら、まずは最寄りの正規販売店へ足を運び、正確な在庫状況や次回の入荷予定、あるいはキャンセル待ちが可能かどうかを確認することから始めてください。
ネット上の「在庫あり」という情報も、タイムラグがある場合が多いので、直接コンタクトを取るのが一番確実です。また、中古市場に出回る可能性もありますが、当面は新車価格を超える「プレミア価格」になる可能性が高いので、冷静な判断が必要かなと思います。焦る気持ちは分かりますが、納得の一台を手に入れるためには根気強い情報収集が欠かせません。
乗り出し価格と圧倒的なコスパの魅力
YZF-R9の日本国内メーカー希望小売価格は1,496,000円(税込)です。この数字を見て、あなたはどう感じましたか?「150万円か、高いな」と思う方もいるかもしれませんが、冷静にライバル車と装備を比較してみると、これがどれほど衝撃的な「バーゲンプライス」であるかが分かります。
例えば、600ccクラスの4気筒勢であるCBR600RRやZX-6Rは、現在150万円台後半から160万円近い価格設定になっています。それらよりも排気量が大きく、最新のブレンボ製Stylemaや6軸IMU、第3世代QSSまで装備して、なおかつ150万円を切る価格設定……。ヤマハの本気度が伺えますね。
諸費用を含めた「乗り出し価格」の目安
実際に手に入れる際の「乗り出し価格」についてもシミュレーションしておきましょう。車両本体価格に加えて、重量税、自賠責保険、登録諸費用、そして納車整備費用などがかかります。これらを合計すると、おおよそ160万円から165万円程度が現実的なラインになるかなと思います。
もちろん、ここにETC車載器やスライダー、プロテクションフィルムなどのオプションを追加すればもう少し上がりますが、それでもこのスペックのバイクとしては驚異的なコスパです。
ライバル車との比較で際立つ価値
たとえば、ホンダのCBR650Rは非常にバランスの良い名車ですが、あちらはどちらかというとツアラー寄りの性格。一方でR9は、サーキット走行も余裕でこなせるガチのSS装備を揃えています。この「リッターSSに肉薄する装備」を、ミドルクラスの価格帯で実現したことが、YZF-R9の最大の功績と言えるでしょう。
これからスポーツバイクを始めたい方にとっても、リッターバイクからのダウンサイジングを考えているベテランにとっても、これ以上の選択肢はなかなか見当たらないのではないでしょうか。
※最終的な価格や納期については、必ずお近くの正規販売店で直接お見積りください。
| 車種 | 排気量 | 最高出力 | 車両重量 | 税込価格(目安) |
|---|---|---|---|---|
| ヤマハ YZF-R9 | 888cc | 120PS | 195kg | 1,496,000円 |
| ホンダ CBR600RR | 599cc | 121PS | 193kg | 1,573,000円〜 |
| カワサキ ZX-6R | 636cc | 122PS | 199kg | 1,595,000円 |
シート高830mmの足つきとポジション

「スーパースポーツは足つきが悪いから……」と敬遠している方も多いですよね。確かに、フラッグシップのYZF-R1は855mmという「空の上」のようなシート高で、私のような平均的な日本人の体格だとかなりの覚悟が必要でした。
しかし、YZF-R9のシート高は830mmに設定されています。数値だけ見ると「それでも高いな」と感じるかもしれませんが、ここにはヤマハの巧みなパッケージング技術が隠されています。
数値以上に良い足つきの秘密
R9のシート周りは非常にスリムに絞り込まれており、足を下ろした際に内腿が干渉しにくいデザインになっています。さらに、3気筒エンジン自体の幅が狭いため、車体全体が非常にコンパクト。実際に跨がってみると、830mmという数字から想像するよりもずっと地面が近く感じられるはずです。
身長160cm台のライダーでも、片足の親指付け根までしっかり接地すれば、195kgという軽量な車体と相まって、信号待ちなどでも大きな不安を感じることは少ないかなと思います。厚底のライディングブーツを併用すれば、さらに安心感は増しますね。
「戦うため」だけじゃない、優しいポジション
ライディングポジションについても、いい意味で裏切られました。セパレートハンドルを採用してはいますが、YZF-R6のような「地を這うような過激な前傾」ではありません。
ハンドル位置は適度に高く、かつライダーに近い位置にセットされており、ステップ位置も極端に後ろすぎません。このおかげで、サーキットでのスポーツライディングを楽しみつつも、一日300kmを超えるようなロングツーリングをこなすことも十分に可能な「懐の深さ」を持っています。
まさに、公道走行を主体とする現代のライダーに向けた、誠実な設計と言えるでしょう。この絶妙なポジション設定も、YZF-R9が「最高のオールラウンダー」として支持される大きな理由の一つですね。
YZF-R9の最高速と馬力が定義する新時代
ここまで、YZF-R9の最高速や馬力を中心に、その魅力的なスペックと装備を詳しく見てきました。リサーチを進める中で改めて感じたのは、ヤマハがこのバイクで目指したのは「単なる数値の更新」ではなく、「ライダーが最も楽しめる領域でのパフォーマンスの最大化」だったのではないかということです。
120PSの馬力、実測260km/hオーバーの最高速、そしてそれを支える最高峰のブレーキと電子制御。これらが完璧なバランスで調和しているのが、YZF-R9というバイクの真の姿です。
バイクライフの新たな相棒として
YZF-R9は、かつてのレーサーレプリカのような「速いけれど扱いにくい」存在ではありません。最新技術によって牙を剥くことなく、誰にでもその高性能を享受させてくれる優しさを持っています。
ワインディングを爽快に駆け抜け、時にはサーキットで限界を試し、そしてそのまま高速道路を走って家まで快適に帰る。そんなわがままな願いをすべて叶えてくれる一台だと言えるでしょう。現在は予約が困難な状況ですが、それだけの価値があるバイクであることは間違いありません。
最後に:情報の確認をお忘れなく
本記事で紹介した最高速度や足つきなどの情報は、あくまで一般的なデータや推測に基づく目安です。ライダーの体格や路面状況、気象条件などによって感じ方は大きく異なります。
最終的な判断や正確なスペックについては、必ずヤマハ発動機の公式サイトを確認し、実車に触れられる機会があれば積極的に試乗や跨り比較をしてみることを強くおすすめします。皆さんがこの素晴らしいYZF-R9と共に、新しいバイクライフの扉を開けることを心から願っています!
※本記事の内容は2026年2月時点の情報に基づいています。価格や仕様は変更される可能性があるため、最新情報は正規販売店等でご確認ください。

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