シグナスX新型の燃費は?歴代比較と2026年型を徹底解説

当ページのリンクには広告が含まれています。
シグナスX新型の燃費は?歴代比較と2026年型を徹底解説

原付二種クラスのスクーターとして、通勤や通学、街乗りで圧倒的な人気を誇るヤマハのシグナスシリーズ。

きびきびとした走りとスタイリッシュな見た目が格好よくて、街中で見かけるとつい目が追ってしまいますよね。そんなシグナスですが、新車での購入や乗り換えを考えている方にとって、シグナスXの新型の燃費がどれくらいなのかは一番気になるポイントではないでしょうか。

特に、これまでの空冷モデルから水冷エンジンのグリファスへ、そして最新の2026年モデルへと進化する中で、燃料効率がどう変わったのかは知っておきたいところかなと思います。

走りが楽しいバイクだからこそ、お財布への優しさも大切ですよね。この記事では、歴代のスペックやリアルなユーザーデータを交えながら、気になる燃費性能について分かりやすくお話ししていきます。

シグナスXの新型の燃費と歴代モデルの技術的進化

シグナスXの新型の燃費と歴代モデルの技術的進化
YAMAHA

シグナスシリーズがこれまで歩んできたエンジンの歴史と、それぞれの世代で燃費がどのように変わってきたのかを詳しく見ていきましょう。

空冷時代から最新モデルまでの流れを知ると、ヤマハの技術のこだわりがよく分かって面白いですよ。単なる数字の比較だけでなく、なぜその燃費になったのかという理由を知ることで、愛車への愛着もわいてくるかなと思います。

伝統的な空冷シグナスXが持つ燃費の特性

長年シグナスの顔として親しまれ、日本の街中を元気に走り回っていた5型までのシグナスX(SED8J型など)。この時代に搭載されていたのは、伝統の空冷4ストロークSOHC4バルブエンジンでした。

最高出力は9.8馬力、最大トルクは1.0kgf・mというスペックで、当時の公称値であるWMTCモード燃費は37.3km/Lとなっていました。このエンジンは非常にシンプルでタフ、トラブルが少ない上にカスタムパーツが豊富だったので、私自身も含めて多くのミニバイク好きを虜にしていたなと思います。

しかし、空冷エンジン特有の弱点もありました。走る風を浴びてエンジンを冷やす構造のため、外気温や走行環境の悪化にどうしても影響されやすいんですよね。

特に日本の厳しい夏の暑さの中、信号待ちや渋滞でストップ&ゴーを繰り返すような過酷な街乗りでは、エンジン内部が高温になりすぎて「熱ダレ」という現象を起こしやすくなります。熱ダレが起きると燃料の燃焼効率が落ちてしまうため、実燃費のバラつきが大きくなるのが悩みどころでした。

実際に日常の足として使っているユーザーの声を細かく見ていくと、ストップ&ゴーだらけの都心部では実燃費が30km/L前後、あるいは20km/L台後半まで落ち込んでしまうことも珍しくありませんでした。

その一方で、郊外の信号が少ない快走路をトコトコとツーリングするようなシチュエーションであれば、お財布に優しい38km/L程度まで伸びることもありました。

乗り手のアクセルワークや走る季節によってこれだけキャラクターが変わるのも、ある意味では空冷らしい人間味があって愛らしいのですが、現代のガソリン価格や環境基準から考えると、もう少しベースの燃費性能が底上げされてほしいなというのが正直なところだったかも知れません。

グリファスで実現した水冷エンジンの燃費革命

そんな空冷シグナスの歴史に終止符を打ち、2021年に大きな革命を起こしたのが「シグナス グリファス(6型)」の登場でした。

このフルモデルチェンジで、シグナス史上初めて水冷方式の新型パワートレイン「BLUE CORE(ブルーコア)」エンジンが導入されたんです。これはまさに、シリーズの歴史を塗り替えるレベルの大進化だったなと思います。

このブルーコアエンジンというのは、ただ単に「水冷になりました」という話だけではないんですよね。ヤマハが掲げた「高効率燃焼」「ロス低減」「冷却性の向上」という3つの大きな目標を、かなり高い次元でクリアしているのが特徴です。

水冷化されたことで、冷却水を循環させてエンジン内部の温度をいつでも最適な状態に保てるようになりました。これにより、エンジンの「圧縮比」を従来の10.0:1から11.2:1へと大幅に高めることに成功したそうです。

圧縮比が高くなると、それだけガソリンを爆発させたときのエネルギーを無駄なくパワーに変えられるようになるため、熱効率が劇的にアップします。

その結果、最高出力は9.8馬力から12馬力へと一気にパワフルになったにもかかわらず、公称のWMTCモード燃費は37.3km/Lから44.5km/Lへと、約20%も向上するという驚異的な数値を叩き出しました。

普通はパワーを上げるとガソリンを多く消費して燃費が悪くなりそうなものですが、最新技術によって走りの楽しさとエコを両立させたわけですね。

熱ダレに強くなったことで、夏場の渋滞でも燃焼効率が落ちにくくなり、どんな季節でも安定して高いパフォーマンスを発揮できるようになったのは、毎日バイクに乗る身としては本当に心強い進化かなと思います。

2026年新型モデルのスペックと燃費推移

2026年新型モデルのスペックと燃費推移
YAMAHA

そして今、バイク乗りの間で大きな話題になっているのが、台湾ヤマハから発表された最新の7代目となる2026年モデルの新型シグナスXです。見た目のデザインだけでなく、中身もかなり気合の入った改良が行われているようなので、歴代のモデルとスペックを並べて比較してみましょう。

項目シグナスX (5型)シグナス グリファス (現行)シグナスX (2026年型/7代目)
エンジン形式空冷4ストSOHC4バルブ水冷4ストSOHC4バルブ水冷4ストSOHC4バルブ
最高出力9.8ps / 7500rpm12ps / 8000rpm12.2ps / 8000rpm
最大トルク1.0kgf・m / 6000rpm1.1kgf・m / 6000rpm1.1kgf・m / 6000rpm
圧縮比10.0 : 111.2 : 111.2 : 1
タンク容量6.5 L6.1 L6.1 L
WMTCモード燃費37.3 km/L44.5 km/L41.9 km/L

※こちらの表に記載しているスペックや燃費の数値は、各世代のメーカー発表データに基づく一般的な目安です。実際の燃費は道路の混雑状況、気象条件、ライダーの体重や乗り方によって変化しますので、正確な最新情報はヤマハの公式サイトをご確認ください。

このデータを見てみると、空冷の5型から水冷のグリファスへの進化で燃費が大きく跳ね上がったことがよく分かりますよね。ただ、面白いのが最新の2026年モデル(7代目)のWMTCモード燃費が41.9km/Lになっていて、現行グリファスの44.5km/Lと比べると少しだけ数値が下がっている点です。

「新型になったのに燃費が悪くなったの?」とガッカリする必要はありません。実はこれ、エンジンがさらに強化されて最高出力が12.2psにアップしたことに加え、変速をコントロールする駆動系の「ウエイトローラー」の重さが、従来の11gから9gへと軽量化されたことが原因のようです。

ウエイトローラーが軽くなると、エンジンがより高回転域を維持しながらキビキビと加速するセッティングになります。つまり、エコだけに振り切るのではなく、シグナスが本来持っている「走りの楽しさや鋭い加速」をさらに磨き上げてきた結果の数値なんですね。

単なる実用車にとどまらないスポーツスクーターとしてのこだわりを感じられて、個人的には乗るのがとても楽しそうな味付けだなと思います。

ユーザーの口コミから探るグリファスの実燃費

メーカーが発表するカタログ燃費も大切ですが、私たちが本当に知りたいのは「実際に毎日の通勤や買い物で使ったらリッター何キロ走るの?」というリアルな実燃費ですよね。そこで、みんカラなどの大手ユーザーコミュニティやSNSに寄せられている、数多くのオーナーのリアルな口コミを徹底的に分析してみました。

まず、現行の水冷エンジンを積んだシグナス グリファスの実燃費ですが、多くのユーザー報告を平均すると約41.46km/Lというデータに落ち着いています。

空冷時代の平均が32km/L前後だったことを考えると、普段使いでの燃費ベースが圧倒的に底上げされているのが分かりますね。

口コミを細かく見ていくと、通勤ラッシュの激しいストップ&ゴーが多い都心部エリアであっても、35km/Lを下回ることは滅多にないという声が多く、どんなに手荒なアクセルワークをしても高い経済性を維持してくれるようです。

さらに興味深いのは、アクセルを急に開け閉めせず、制限速度を守ってトコトコと穏やかに走る「エコラン」に徹した場合の口コミです。

なんと、長距離のツーリングなどではリッター50kmを超える数値を叩き出したという驚きの報告もチラホラ見かけます。

その一方で、シグナスの最大の魅力でもある俊敏な加速フィーリングをフルに楽しもうと、後述する可変バルブ機構(VVA)が常に作動するような高回転キープの熱い走りを続けていると、さすがに実燃費は30km/L台半ばまで落ち込んでしまう傾向があるようです。

良くも悪くもライダーの右手ひとつで燃費が素直に変動するスリリングさも含めて、多くのオーナーがこのエンジンの仕上がりにとても満足している様子が伝わってきます。数値データはあくまで一般的な目安ですが、日々のガソリン代を節約しつつも走りを諦めたくない人には、かなりバランスの良い仕上がりになっていると言えそうですね。

燃費と走りを両立する可変バルブ機構の仕組み

燃費と走りを両立する可変バルブ機構の仕組み
YAMAHA

シグナスがこれほどまでに元気に走り、それでいて優れた省燃費性能をキープできている最大の秘密は、ヤマハが誇る独自技術「VVA(Variable Valve Actuation:可変バルブ機構)」がしっかりと仕事をしているからです。このメカニズムが本当に賢くて、スクーターの走りを何倍も面白くしてくれているなと感じます。

VVAの仕組みを簡単に説明すると、エンジンの空気を吸い込むための「カム」という部品が、内部に「低速向け」と「中高速向け」の2種類用意されています。

そして、エンジンの回転数が6,000rpm(1分間に6000回転)に達した瞬間に、電気式のソレノイドアクチュエーターという部品が作動して、カムが瞬時に切り替わるんです。

車でいうところの「VTEC」のようなシステムが、この小さな125ccのスクーターに搭載されていると考えると、なんだかワクワクしてきませんか?

高回転と低回転でキャラクターが変わる魔法

この技術のおかげで、街乗りでよく使う6,000rpm未満の低回転域では、バルブが開く量をあえて抑えることで、ガソリンを無駄なくきれいに燃焼させて高い燃費効率を稼ぐことができます。

そして、バイパスでの合流や登り坂などでグッとアクセルを開けて6,000rpmを超えると、今度は中高速向けのカムに切り替わり、バルブが大きく開いて大量の空気をシリンダーに送り込みます。これによって125ccとは思えないドラマチックで力強い加速の伸びをみせてくれるわけです。

ただ、多くのユーザーレビューでも指摘されているのですが、このVVAが作動する「6,000rpm」というラインが、まさに燃費の運命を握る大きな分岐点になっています。

メーターにあるVVAインジケーターが点灯しないように、回転数を低く抑えて走っていればリッター45km以上の超低燃費を維持できるのですが、一度この加速の気持ちよさに味を占めてしまい、VVAを頻繁に作動させるスポーツ走行を繰り返していると、燃料の消費量は一気に跳ね上がります。

「経済的なお買い物の足」としての顔と、「熱いスポーツスクーター」としての顔を、アクセルひとつで自由に行き来できるのが、シグナスならではの奥深い魅力であり、燃費特性の本質なのかなと思います。

新型シグナスXの燃費を支える新技術とライバル比較

新型シグナスXの燃費を支える新技術とライバル比較
YAMAHA

ここからは、BLUE COREエンジン以外にも散りばめられている燃費向上のための先進技術や、最新の車体設計がもたらす隠れた効果、そして誰もが気になるライバル他車とのガチンコ比較について詳しく掘り下げていきます。

スマートモータージェネレーターによる損失低減

現行のシグナス グリファスや、2026年の新型モデルを試乗してまず驚くのが、エンジンを始動するときの圧倒的な静かさと滑らかさです。それを実現しているのが、新世代の電装システムである「SMG(スマートモータージェネレーター)」の採用です。

従来のスクーターは、エンジンをかけるときに「キュルキュルキュル、ギヤヤッ」という激しい金属音と振動がしていましたよね。あれはスターターモーターがギヤを介してエンジンを無理やり回していたからなんです。

しかしSMGでは、電力を生み出すジェネレーター(発電機)そのものをスターターモーターとしても機能させる仕組みになっています。そのため、ギヤの噛み合いノイズが一切なく、セルボタンを押した瞬間に「トスン」と、まるで魔法のように静かにエンジンがかかります。初めて体験したときは、あまりのスマートさに感動してしまいました。

部品点数の削減がもたらす軽量化と摩擦ロスの低減

このSMGの本当の凄さは、静かさだけでなく燃費効率にもしっかり貢献している点にあります。スターターモーターという独立した重い部品を丸ごと無くすことができたため、車両全体の軽量化に繋がっています。

さらに、クランクシャフトに直接繋がっているため、余計なギヤを介さない分、エンジンが回るときの摩擦抵抗(フリクションロス)を限界まで減らすことができるんです。このわずかな駆動損失の低減が、チリも積もれば山となる方式で全体の燃料消費を抑えてくれています。

また、この滑らかな始動システムは「アイドリングストップ機構」との相性がバツグンです。信号待ちでエンジンが止まった後、アクセルを少し捻るだけでタイムラグなく静かに発進できるため、都市部での頻繁な停止・発進時における無駄なガソリン消費をストレスなく、かつスマートに抑制してくれます。

バッテリーへの負荷をしっかりと管理しながら、環境にもお財布にも優しい走りをサポートしてくれる、無くてはならない影の立役者ですね。

新設計フレームがもたらす駆動効率の向上

台湾ヤマハから発表された2026年モデルの新型シグナスX(7代目)において、私が最も注目しているポイントのひとつが、フレームや足回りといった車体設計の大幅な刷新です。

実は単なるカラーチェンジなどのマイナーチェンジではなく、なんとフレームから20箇所以上もの細かい見直しが行われている、非常に野心的なアップデートになっているんです。

新型には「DL8」と呼ばれる新設計のメインフレームが採用されており、全体の縦方向に対する剛性が従来のフレームに比べて19%も向上しているそうです。

さらに驚くべきことに、左右対称に作られるのが一般的なバイクのフレームにおいて、右側のフレームパイプの肉厚を2.0mmから2.2mm(あるいは2.3mm)へと部分的に厚くするという、かなり凝った左右非対称の剛性最適化が行われています。

これはマフラーなどの重量物が右側に集中することや、駆動駆動力がかかる際のリヤスイングアームのヨレを計算し尽くした設計なのだとか。

走りの質を高めることが、結果的にエコに繋がる相関関係

「フレームが強くなることと、燃費に何の関係があるの?」と思われるかも知れませんが、実はここがスクーター設計の奥深いところで、実用燃費に直接的な好影響を与えてくれるんです。

車体の剛性が不足していると、アクセルを開けて加速しようとした瞬間や、コーナリング中に車体がグニャッと目に見えないレベルで歪んでしまい、エンジンの生み出したせっかくのパワーが逃げてしまいます。

しかし、新設計のDL8フレームがガシッと持ちこたえてくれることで、エンジンの駆動力が1ミリの無駄もなく、ダイレクトに路面へと伝わるようになります。

歪みが減って駆動効率が上がると、ライダー自身が「これくらい加速したいな」と思った速度に達するまでの時間が短くなり、結果としてアクセルを開けている時間を短くしたり、スロットルの開度そのものを小さく抑えることができます。

つまり、車体の基本性能を徹底的に磨き上げたことが、間接的に無駄な燃料消費を抑えるエコなパッケージングへと繋がっているわけですね。

フロントタイヤのサイズを120/70-12から110/70-12へと少し細身にし、ホイール幅も2.75Jから2.5Jへと絞ることで、軽快なハンドリングを演出しつつも路面の転がり抵抗を減らしている点など、BLUE COREエンジンの効率を車体全体で最大限に引き出そうとするヤマハの執念が感じられます。

王者PCX125とシグナスの航続距離を比較

シグナスの燃費性能をより客観的に評価するために、原付二種クラスの絶対王者として君臨しているホンダのPCX125をはじめ、実力派のライバルたちとガチンコで比較してみましょう。それぞれのキャラクターの違いが分かると、自分がどのバイクを選ぶべきかがハッキリ見えてきますよ。

モデル公称燃費 (WMTC)実燃費目安燃料タンク容量計算上の航続距離
シグナス グリファス44.5 km/L38 – 43 km/L6.1 L約 271 km
ホンダ PCX12547.7 km/L45 – 50 km/L8.1 L約 386 km
ホンダ リード12549.0 km/L40 – 45 km/L6.0 L約 294 km
スズキ アドレス12553.8 km/L45 – 52 km/L5.2 L約 279 km

こうして数値を並べてみると、燃費の絶対王者であるホンダのPCX125の壁は依然として高いな、というのが正直な感想です。

PCXはWMTCモードで47.7km/Lという素晴らしい低燃費なだけでなく、燃料タンクが8.1Lとこのクラスとしては破格の大きさを誇ります。

そのため、満タンからガス欠までの航続距離を計算すると約386kmにも達し、給油の手間を極限まで減らしたいロングツアラーや通勤距離がとても長い人には最強の相棒になります。スズキのアドレス125も、徹底的な車体の軽量化を武器に実燃費でリッター50km超えを連発する経済性の塊のようなモデルですね。

これら「燃費特化型」のライバルに比べると、シグナス グリファスはタンク容量が6.1Lということもあり、計算上の航続距離は約271kmとやや控えめな数字に留まります。

しかし、ここで注目してほしいのは「バイクとしてのキャラクターの違い」なんです。

PCXが大柄な車体でゆったりとシートに深く腰掛け、直進安定性を重視した快適クルージングを楽しむラグジュアリー仕様なのに対して、シグナスはコンパクトで凝縮感のあるボディを活かし、細い路地でもスイスイ曲がれる俊敏なスポーツ性を重視しています。

さらにシグナスは足元が完全に平らな「フラットフロア」を採用しているため、お買い物袋を足元に置けたり、毎日の通勤・通学で何度も繰り返す乗り降りがめちゃくちゃ楽ちんという、PCXにはない大きな実用マシンの強みを持っています。

数値上の燃費だけで判断するのではなく、自分のライフスタイルに合う実用性があるかどうかを天秤にかけて選ぶのがベストかなと思います。

指定空気圧の維持とエコランによる燃費向上策

指定空気圧の維持とエコランによる燃費向上策
YAMAHA

シグナスがいくら優れた低燃費エンジンを積んでいるとはいえ、オーナーである私たちの普段の接し方や乗り方次第で、実際の燃費性能は良くも悪くも大きく変わってしまいます。ちょっとしたコツや日頃のメンテナンスを意識するだけで、ガソリン代を大幅に節約することができますので、私が意識しているポイントをいくつかご紹介しますね。

まず、今すぐできて最も効果が大きいのが、基本中の基本である「タイヤの空気圧管理」です。ヤマハが指定しているシグナス グリファスのメーカー指定空気圧は、前輪が175kPa、後輪が200kPaとなっています。

スクーターの小さな12インチタイヤは、私たちが思っているよりも早く、少しずつ空気が自然と抜けていってしまいます。空気圧が低下した状態で走り続けると、タイヤが地面に不必要につぶれて接地面積が増えてしまい、凄まじい「転がり抵抗」が生まれます。

これは常に重いブレーキを引きずりながら走っているようなものなので、燃費が一気に悪化してしまうんですよね。月に一度はガソリンスタンドやバイクショップで空気圧をチェックし、指定値をキープ、あるいは燃費重視ならほんの少し(1割程度)多めに調整してあげるのが効果的です。

ただし、雨の日のグリップ力や乗り心地とのバランスもあるので、慎重に調整してくださいね。

メーターのVVAインジケーターをエコランの先生にする

運転中のアクセルワークに関しては、現行のLCDメーターに搭載されている機能をフル活用するのが一番の近道です。シグナスのメーターには、先ほどご紹介した可変バルブ機構が作動すると点灯する「VVA表示灯」があります。この表示灯を、自分のエコランの先生だと思って走るのが本当に楽しいんですよ。

市街地で流れに乗って走る時、時速40kmから60km付近の巡航域では、できるだけエンジン回転数が6,000rpmを超えないようにアクセルをじわっと優しくコントロールします。

VVAインジケーターが消灯している状態=低燃費モードを綺麗に維持して走ることにゲーム感覚で挑戦していると、実燃費でリッター45km以上の素晴らしい数値を叩き出すことも十分に可能です。

また、BLUE COREエンジンは非常に緻密なクリアランスで設計されているため、フリクション(摩擦ロス)を最小限に抑えるために、指定の純正オイル(ヤマルーブなど)を定期的に交換してあげることも燃費を維持するためには不可欠です。

Vベルトやウエイトローラーといった駆動系パーツの摩耗も変速効率を落とす直接の原因になるので、定期的な点検を心がけましょう。なお、費用や安全に関わるメンテナンスの最終的な判断は、信頼できるバイクショップなどの専門家にご相談くださいね。

航続距離表示を搭載した最新メーターの利便性

2026年型として発表された最新の7代目シグナスXには、これまで以上に先進的で魅力的なアップデートが施されています。

特にライダーが常に目にするコクピットまわりには、新しく4.6インチの大型マルチファンクションLCDメーターが装備され、一気にデジタルガジェットのような近代的な雰囲気を身にまといました。これが本当に格好よくて、所有満足度をグッと引き上げてくれるなと思います。

そして、この新しいメーターには、実用面でこれ以上ないほどありがたい新機能が追加されているんです。それが、現在の走行状況や燃料の残り湯量からリアルタイムで計算して、あとどれくらい走れるかを教えてくれる「推定航続距離表示(DTE機能)」です。

シグナスシリーズは、燃料タンクの容量が6.1Lと、先ほど比較したPCXなどの大柄なライバルに比べると少しコンパクトな設計になっています。そのため、これまではガソリンの目盛りが残り1つになって点滅し始めると、「あとどれくらい持つかな…近くにスタンドはあるかな…」と、ちょっとドキドキしながら走る不安感がありましたよね。

安心感が格段に変わる、現代コミューターの必須装備

しかし、メーターに「あと〇〇km走行可能」と具体的な数字で今の残りHPが表示されるようになったことで、見知らぬ土地へのツーリングや深夜の帰路であっても、精神的なゆとりが格段に変わります。

「次のガソリンスタンドまでは余裕で持つから、あっちのルートで行こう」といった先を見越した給油タイミングの最適化ができるようになるため、実用上の安心感は計り知れません。

さらに新型モデルには、時代の流れに合わせて急速充電に対応したUSB Type-Cソケットが標準装備されていたり、スマートキーシステムと連動してスマートフォンの着信をメーターに通知する機能なども網羅されています。

これらの電装系の充実ぶりは、単に見栄えを良くしただけでなく、車両全体の電気的なエネルギーマネジメントが次の世代へと進化していることの裏付けでもあります。毎日の移動をただの移動で終わらせず、スマートに、そして安心して楽しめる最先端のコミューターとして、非の打ち所がない仕上がりになっているなと感じます。

シグナスXの新型の燃費性能と市場での価値まとめ

シグナスXの新型の燃費性能と市場での価値まとめ
YAMAHA

ここまで、シグナスXの新型の燃費性能を中心に、歴代の空冷モデルからの技術的な歩みや独自のメカニズム、そして魅力的な最新装備に至るまで、かなり詳しくお話ししてきました。たくさんお伝えしてきたので、最後に全体のポイントをギュッとまとめて整理してみましょう。

結論として、ヤマハのシグナスシリーズは、「ただ単にガソリン代を安く抑えるためだけに作られた退屈なビジネススクーターではなく、クラス最高峰の走る楽しさと俊敏なスポーツ性を全力で満喫しながら、現代の厳しい環境基準や燃料コストの課題にも高い次元で応えてみせた、贅沢なスポーツコミューター」であると確信しています。

確かに、数値としての絶対的な燃費の良さや航続距離の長さだけを最優先にして選ぶのであれば、ホンダのPCX125やスズキのアドレス125といった強烈なライバルたちが第一候補になってくるかも知れません。

しかし、アクセルをグッと捻った瞬間にVVA(可変バルブ機構)が弾けるような高回転の伸びをみせてくれるあの加速感や、新設計のDL8フレームが提供してくれる狙ったラインをピシッとトレースできる俊敏でキレのあるハンドリングは、シグナスを置いて他にありません。

乗っていて思わずヘルメットの中でニヤリとしてしまうような「操る楽しさ」こそが、このバイクが長年愛され続けている最大の理由であり、数値だけでは測れない独自の市場競争力になっているなと思います。

もしあなたが、5型以前の空冷シグナスXから新型(グリファスや今後の2026年モデル)への乗り換えを検討しているのであれば、最高出力が2馬力以上もアップして異次元の加速を手に入れたにもかかわらず、日々の燃費が約20%も改善するという劇的な進化に、間違いなく感動すること請け合いです。

夏場のオーバーヒートの心配から解放されるメリットも非常に大きいですよ。燃費の良さとエキサイティングな走りを両立し、巡航時にはエコな走りでしっかりとお財布を守る。

そんなメリハリのあるバイクライフを楽しみたいアクティブなライダーにとって、新型シグナスは今なお、この原付二種クラスにおいて最も個性的で、最も魅力的な選択肢の一つであり続けているなと思います。

ぜひ、お近くのショップで実際の車体に触れてみたり、公式サイトの正確な最新情報なども合わせてご確認いただきながら、あなたにとって最高の相棒となる1台を選んでみてくださいね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。